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ドライブマイカー [映画]


新宿TOHOシネマで「ドライブマイカー」を鑑賞。
いろいろな賞を獲ってるということよりも、オバマ元大統領が昨年
観た映画の中でおすすめのトップに挙げてるのを聞いて、興味を
持った。もちろん、村上春樹も好きなので、いずれ観るつもり
だったのだけど。

アカデミー賞より前に観たかったのに、在宅ワークが繁忙期で
時間が空かず、さらに最寄りの映画館も3H超えの上映はスケジューリング
しづらいのか、早朝とか夜とか、変な時間割しかなくて、なかなか
チャンスが訪れず。

アカデミー獲ってようやく映画館も色気を出したのか、平日午後の
いい時間帯の上映日程が組まれた。さっそくGO(^^)/

映画の日(今はファーストデーというらしい)だったこともあり割安。
長い映画の時はいい席をとる。ということでボックスシート。
夫はもともと村上春樹に興味なく、こういう叙情的な映画は苦手なので
彼が親戚の不幸で帰省中に一人シネマ(私は愛犬の世話と仕事で留守番)。

結果・・・




私にはあまり合わなかった・・・(´・ω・`)

なぜだろう・・・

単調に感じてしまった・・・

それに途中でまさかの寝落ち・・・
岡田くんと西島さんのたぶん重要な語り合いのシーンを
見損ねた・・・(-_-;)

疲れてたんだよねぇ・・・普段担当しない愛犬の早朝散歩+外出前
にも散歩連れて行ったし、仕事以外にも夫不在中にリフォーム契約
手続きとかしてたし・・・やること多すぎて・・・そこはいたく反省。
体調万全で行くべきだった。
体調万全で観たら感想違ってたと思う。

でも西島さんはよかったし、霧島れいかさんも村上作品にぴったり
な、はかなげな雰囲気の女優さんでとってもお綺麗だし(でも妖艶
なシーンが多いので、ちょっと痩せすぎだなぁ、もうちょっと
肉感的なほうがいいな、とは思った)、海外からのキャストも
よかったと思う。特に韓国人の夫妻を演じたお二人はよかったなぁ。
男性のほうは人工的な顔ではなく素朴なお顔で・・・私はそういう
ほうがいいと思う。普通のおじさん感がすごくよいと思った。
岡田くんも好きな役者さんなので(ご本人はたぶん賢い方だと思う
のだけど、ちょっとおバカっぽいキャラが合う。大豆田とわ子の
元夫役もよかった)、キャストに関しては本当によくそろえたなぁ
と思う。三浦透子さんも含め、村上作品の世界にぴったり。

チェーホフの芝居のセリフが入るのが原作知らないからちょっと
違和感あって(というかよく意味がわからなくて)、疲れちゃった
のはある。それが本当にこの作品のキーなんだけども。

この作品がアメリカでも評価されたというのが少し不思議。
カンヌで評価されるのはわかるんだけど、アメリカ人にこの繊細な
やりとりを退屈だと思わせないで3H見させるのはすごいかも。
オバマさんみたいなインテリ層の評価なのかなぁ。

映画の世界に没頭できず終わった自分がすごく残念で、もっと
心に余裕あるときにみるべき作品だったと思った。
私は疲れていた、心身とも。

もう一度、原作の単行本を購入したので(以前も読んだけど細かい
ところは忘れているので)、反省しながら読み返したい。
そしてもう一度チャンスがあれば映画も見直そうと思う。


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パラサイト [映画]


本日レディスデーにつき、都内TOHOシネマで映画鑑賞。
話題の韓国映画「パラサイト」。

レディスデーということもあるが、平日なのにほぼ満席。
某有名人も美女同伴でいらしていた(なんであの方がモテるのか
私にはまったくわからないけど)。それはさておき。

韓国映画や韓流ドラマって実は苦手で、冬ソナ(古い!)ぐらいしか
観たことない・・・それもなんとなくブームだったから観ちゃった程度。
その後はなんとなくあの熱についていけなくて、いくら友人が韓流に
ハマってても、スルーしていた。

今回はパルムドール獲ってるってことで、それは海外でも面白いと
思われてるってことだし、なんとなくコンセプト的に「万引き家族」
っぽいのかなぁ(嫌いなプロットではない)と思って、チェックしてみた。

結論としては、あまり期待してなかったせいか、予想以上に面白かった。
(期待値が高すぎると物足りないと感じてしまうことが多いので何も
見ずに行ってよかった)

ネタバレ厳禁とのことなので、ストーリーに関わることは書けないけど、
テンポよく展開していって飽きさせない。それでも若干、終わりの方は
くどいかな?と感じたので、もうちょっと短ければなおよかったと思う。

後から思えば、随所に細かな演出がされていて、そういう見せ方が
うまいなぁ、と感心。ただほんとにポンポンと話が展開していくので、
こういうテーマの映画にありそうな情緒あふれる余韻みたいなものはなく、
ハラハラドキドキのエンタテインメント映画だと思う。
ハリウッド的なつくり。そういう意味で予想を裏切られて斬新だった。

若干、伏線を回収しきれてないと感じた点はあるのだけど(うー、
書きたいけどやめとく)、もしかして編集でやむなく落としたのかなぁ。

登場人物の外見もお金持ちはそれなりにお顔が整っていらっしゃって、
貧乏家族の方は素朴な顔立ちの俳優さん達を使っているのもよかったな。
みんながみんなバービー&ケンみたいだったらリアリティないもの。
そういうところもちゃんと計算した演出なのだろうな。

うーん、もっと書きたいけど書くとネタバレになっちゃうから、ともかく
エンタメ映画としては私は「カメ止め」より全然面白いと思った。
「万引き家族」とも全然違う趣向の映画。

そして私が見終わった後の感想は、金持ちではないけど自分はそれなりに
恵まれた生活をしてるんだな(夫に感謝)、母子家庭でも持ち家で大学
まで出してくれた母にも感謝せねばならない、と、至って平凡なものだった。
人によっては「何が幸せか?」ってもっと深く感じることもできる映画
なのかもしれない・・・
これから徐々に母の介護が始まるので、母への感謝を感じるために
いま観れてよかったと思う。


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僕のワンダフル・ジャーニー [映画]


レビューを書くのをまったく忘れていたので後付けで鑑賞記録
だけ。半券だけまだ取ってあった(^-^;

2019/9/22 日曜日@新宿ピカデリー
「僕のワンダフル・ジャーニー」を夫(たしか)と鑑賞。
これは2年前に観た「僕のワンダフル・ライフ」の続編。

コンセプトは前回と同じ。わんちゃんが何回も何回も生まれ変わって
大好きな飼い主・その家族の元に戻ってくる。

犬バカで愛犬を溺愛している私はこの発想がすごく素敵だと思って。
前作を観て以来、わが愛するわんこには「いつかお空に行っても
また生まれ変わってママのところに戻ってきてね」と何度も
話しかけている(;^ω^)
いや、そういうふうに考えるだけでも、いつか来るであろう
ペットロス(かなり激しいことは間違いない)が少しでも軽く
なるんじゃないかと思って。

今回は前作と比べて、生まれ変わった犬生で虐待されるような
シーンはなく、全般、穏やかに観られた。

わんこが生涯を終えて天に召されるときに、ひろーーい草原を
まっすぐに走りぬけるシーンで表現されているのだけど、これが
ちょっとうるっとくる(夫もここは泣いてた)。

たぶん私達夫婦の脳裏には、うちの子も天国にいくときには
ああやって元気に空を駆け抜けていくんだろうな、って想像して
しまい(´;ω;`)ウッ…

細かいことはもう覚えてないのだけど、愛犬家にはたまらない
映画ではある。ファンタジーだけどね、それでいいのだ。
亡くなったあの子がまた私たちを探して戻ってきてくれる。
あの子と同じ仕草で私たちにそれをわからせてくれる。
そう信じることで、人が救われる映画。

キャストのデニス・クエイド。年取ったなぁ~、おじいちゃん
やなぁ~、と思った。妻役はCSIマイアミのキャサリン!
(マージ・ヘルゲンバーガー)。前作で同役を務めた女優さん
が亡くなったための起用となったようだけど、往年のCSIドラマ
ファンだったので、うぁーキャサリン~[黒ハート]という妙な興奮と
ともに鑑賞。派手なキャストじゃないんだけど、犬が主役の
映画だからそれでヨシ!

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マディソン郡の橋 [映画]


たまたまテレビでやってたから見た。
公開当時、相当話題になり、私も映画館で観た。

メリル・ストリープとクリント・イーストウッド・・・王道の
ハリウッドスターによる大人のラブストーリー。

95年公開。まだ不倫だのなんだのよくわかってなかった時代の私。
主役二人があまりにもおばさん・おじさんに見えて、途中までは
感情移入できなかった私。
たいした恋愛経験もなかったのに、なぜかメリル演じるフラン
チェスカが雨の中、夫と一緒に乗る車からクリント演じる4日間
の激しい恋の相手・ロバートの車に駆け寄ろうかギリギリまで
迷うシーン、車のドアノブをぎゅっとつかむあのシーンで、泣けた。

ハッピーエンドではない恋愛。
大人にはこういう恋もあるのか、と思った。

今見ても、二人ともとてもうまい。メリルは今ではアカデミー賞
の常連女優で演技派の押し売り的な存在だけど、個人的にはこの
映画を超える演技はないんじゃないか、と思ってしまう。
田舎の主婦感、そしてその主婦が恋心でウキウキしたり照れたり
するあの仕草、表情。完璧。

不倫=だめ!総叩き!って世の中にはなっているけど、こういう
恋愛ならアリなんじゃないかってメンヘラになってしまう映画。
まぁ実際にこんなことは起きないけれど。
会ったばかりの人を家にいれるのも怖いからやらないし。
今アメリカの田舎でふらふら人の敷地に入って行ったら
下手したら撃たれちゃうし。

自分の遺体は火葬して、ロバートとの思い出の橋から散骨してほしい
と遺言に残したフランチェスカ。

I gave my life to my family. I wish to give Roberts what is left of me.
家族に人生を捧げたわ。残りはロバートにあげてほしいの。

いいセリフ。今なら素直に名作だと思う。

ちなみに私も・・・お墓いらないから、できれば愛犬の遺骨と一緒に
海か森にでも散骨してほしい・・・夫の遺骨も彼の実家と分骨して、
できれば一緒に巻いてほしいなぁと思っている。


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ライオン・キング、人間失格 [映画]


ちょっとダウナー入ってるので気分転換に映画でもと「人間失格 太宰治
と3人の女たち」を観に行ったのだけど、そういえば、8月に観た
「ライオン・キング」のレビューを書いてなかった・・・と気づき、両方
まとめて記載(自分用の備忘録)。


8月12日(月)「ライオン・キング」@新宿ピカデリー with 夫

吹き替え苦手なので字幕版鑑賞。CGがリアルなのは想定内ではあったものの、
最初の数分の映像で「すごい・・・ここまで繊細にできるのか」と、改めて
感心。が、ストーリーが進むに連れ、目が慣れてきてしまって、CGの凄さより、
そもそもいちおうあらすじを知ってる話なので(ジャングル大帝のあらすじ
だけど。笑)、中盤、飽きた。いや、どんなにすごいCGでもこんなに素早く
慣れちゃうもんなんだね。あとで聞いたら夫も同感想だった。
最初の数分は特に念入りに「CGすごい!」と思わせる目的で制作されてる
と思う。そこで観客の関心をまずつかむ。それに関しては成功していた。
でもやっぱり大人なので、なんだかんだストーリーも大事だなぁ、という
身も蓋もない感想に落ち着く(知ってる話なので、なんか盛り上がらず)。
あと、動物がリアルすぎて、あまり口を動かせないから、ずーっと
無表情に見えてしまうんだよね。当たり前なんだけど、本来は野生動物
のお話なんだから。動物モノは逆にアニメのほうがいいかも?
最新の技術を見れたという意味では見てよかった・・・それだけ。

それにしても・・・手塚先生側の陣営がディズニーを訴えないのは偉い
というか懐が深い。むしろそういうありがたい姿勢に対してディズニーは
少しでもインスパイアを受けていると表明すべきなのに、と思ってしまう。
そこはとっても残念。


10月9日(水)「人間失格 太宰治と3人の女たち」@新宿ピカデリー

以下、ネタバレあり。

本日レディスデーにつき、ソロ鑑賞。夫は興味ないと言っていたし。
目下ダウナーな私。だからこそ今日はとことん人間臭い映画でも見て、
退廃的な気分に浸ろうとこの映画にした。

蜷川実花監督作品は初めて。色彩が鮮やかな写真・映像を撮るというのは
知っていたし、実際、この映画も鮮やかだった。赤い花や真っ白い雪、
それらとコントラストとなる色たち。大きなスクリーンで見ると余計、
この独特な世界観が際立つ。きれいだった。

小栗さん演じる太宰は・・・ほんっとのクズ野郎だね(;^ω^)
もうそれしか感想出せないぐらい、クソだな、と思った。でも実際に
あった話だしね。できればもうちょっと女々しい感じが出る俳優でも
よかったのかなぁと思う。小栗さん、たぶん実際の太宰より男臭いし。
(ナマ小栗さんを某放送局の食堂でお見掛けしたことがある。がつがつ
ごはん食べてて、たぶん長時間の撮影の合間にかき込んでいたんだと
思うけど、食べっぷりが男らしかった。)
かといって、じゃあ誰が最適か?と考えたけど、思い浮かばず。
でも女性にもてて優しい、というあたりは小栗様も十分、太宰役には
向いてたかな。

それから私は知らなかったのだけど、太宰の息子さんはダウン症だった
そうで。10代で病死したとか。映画では本当にダウン症の男の子が
子役で出演してて、この子がまた無垢で・・・天使のようで(*'▽')
子供たちと宮沢りえさんのシーンはねぇ、こんなかわいい子供たちを
残して愛人と入水自殺するなんて、とんだクズ野郎だ!りえちゃんが
大変だろうがぁ!とやっぱり思ってしまった(-_-;)
監督の演出の思うツボなんだろうけどね、そこが。

宮沢りえはもう言うまでもなしのうまさ、二階堂ふみも重ーい愛人役
を見事に重ーく演じる。エリカ様は本人もおっしゃってたけど、たぶん
今回は軽めのキャラクターの役で、物足りなかったかも。
もっと重い演技でもやれる女優さんだもんね。

脇役の男性俳優陣の豪華さ。瀬戸くんと千葉雄大は他の役者でも
よかったかも。イケメンとりあえず突っ込みました~的に見えた。
よかったのは藤原竜也。シーンは少ないのに、うわぁ、こんなに
うまい俳優だったんだーと、至極感心。高良くんの三島もよかったね。
三島っぽかった。若い時の三島。うまい俳優さんというのはちょっと
だけしか出なくても、存在感を残すなん人だなぁと。
成田くんは悪くないけど、他の人でもよかったのかなぁと・・・
菅田将暉とかでもよかったかなぁ。太宰を批判しつつも心では慕う
若手編集者って役どころがなんか合いそう。

不思議なことにひどいことされてる女性ばかりなのに、いずれの
女性も最後には幸せを得る。実際にどうだったかはわからない。
少なくともこの映画では、みんな満足に終わるのだ。

音楽は、途中の和太鼓が鼓動のように盛り上がるところ、そして
エンディングのスカパラ(なつかしい曲!)が、よかったなぁ。
あとは記憶がない。書斎がだーっとCGで開いていくシーンは
舞台演出みたいで、面白いと思った。それが意味するところは
よくわからなかったんだけど(;'∀')

あと、小栗さん左利きなんだ~(太宰は右利き)という、どうでも
いい発見をした。原稿書いてるシーンで。

全般に、太宰のことはある程度Wikiで読んだことあるし作品もいくつか
読んだからわかってたけど、これは俳優陣のうまさと映像のきれいさ
などで、見応えあった。求めていた退廃的な香り?はそこまできつく
なかった。女性監督だからかな? なーんか緩めなんだよね。
もっと吐きそうになるぐらいドロドロした映画かと思ってた。
なので、見終わった感想も、割とスッキリ。どよんとせず。

夫に感想を求められて「あなたが太宰でなくてよかった」と答えたが、
あの映画を観た多くの女性がそう感じたに違いない。

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ボヘミアン・ラプソディー [映画]


年末の平日、ようやく時間ができたので、「ボヘミアン・ラプソディー」
を観に行った。

映画館で予告編を観た時から観たかったんだけど、公開後、予想以上に
人気になってしまい、土日はなかなか行く気になれず。夫はクィーンの
ベストアルバムを持ってるくせに興味ないとか言うし・・・。

そんなこんなでようやく平日に観に行けるチャンスができて一人で行った。
一年のご褒美に新宿東宝シネマのボックスシートでゆったり鑑賞。
これは正解だったな。隣席との間に仕切りがあって、周りを気にせず
じっくり映画の世界に浸れた。


感想は・・・いやー、よかった。


前評判がいい映画って軒並み期待値が上がりすぎてがっかりすること
のほうが多いんだけど、今回はある意味、期待通りよかった。
音響と映像の迫力をフルに活用しているので、「絶対に」映画館で観る
べき映画だとも思う。
逆に言うと、映画館で観ることの面白さを感じさせてくれる映画でも
あると思う。

ラストのライブシーンはそこだけ観にもう一度行きたいと思うぐらい。
なかなかあの長尺でライブシーンだけを入れるって伝記映画でも
難しいと思うんだけど、制作陣の判断は賢明だった。
あれこれ描写するよりも、ライブシーンを延々と流すことで観客側に
フレディの気持ち、背景にあるものを想起させ、自然と泣かせる。
すばらしい演出だったと思う。

クィーンの楽曲の素晴らしさもしみじみと感じた。
エンディングのクレジット曲までしっかり見させる力を持っていた。

ライブシーンで流れたWe are the championsなんか、日本でも有名
だけど、私は単純にアリスのチャンピオンみたいに(古い!)
何かのチャンピオンのことを歌った曲なのかしら、ぐらいにしか
思ってなかった。歌詞をしっかり聴こうとも思わなかった。
今回の映画で改めて歌詞を見て、ああ、そうじゃないんだ・・・
罪を犯したかのように重い十字架を背負って葛藤するフレディ自身を、
人生の敗者と呼ばれるたくさんの人達を励ます歌なんだ、と思った。
そう思って聴くと、実に深い。

観終わって一番に思ったのは、フレディがもう少し後に生まれていれば、
セクシャリティについてそれほど悩むこともなかっただろうし、
HIVへの人々の見方や治療法も変わっていたのに・・・ということ。

あの時代はHIV=死を意味していた。今は違う。
セクシャリティも当然、今の方があの頃よりはオープンだ。
当時はたぶんHIVへの恐怖から、皆そのことにセンシティブ
だったのだと思う。
たった20年とか30年ぐらいでそこまで世の中の感覚が変わるのだ。

最後に彼がどういう気持ちで死を迎えたか想像すると重い気持ち
にもなるけれど、やはり楽曲や歌唱力、表現力などフレディや
クィーンメンバーの才能のすばらしさがわかって爽快な気分
にもなる面白い映画だった。

これはほんと、映画館で観てよかった!

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カメラを止めるな! [映画]


今朝は夫が珍しく、「今日は休みたいなぁ」とこぼした。
台風で荒れ模様だし、気持ち萎えるよねぇ・・・わかる。

もともと夫は今週どこかで1日有給取る予定だったこともあり、
急に決めてしまったけど、この天気で会社に行きたくなくなる
気持ちはよーくわかるので、妻として、今日はおサボりオッケー!
とした。笑。


で、映画に行った。台風だったけど食事がてらがんばって。
いつもの新宿TOHOシネマにて、話題の「カメ止め」を観てきた。

感想は・・・





うーーーーん、でした、私は。





低予算映画としてはしっかり作られてるし、音楽もセンスあるなぁ
と思ったけれど。

例の盗作論争の報道のせいで、だいたいのプロットを知ってしまった
こともあるけど、それ知らなくても、たぶん同じ感想だったかなぁ。

すごい笑える!という触れ込みをどの芸能人も言ってたけど・・・

そうかなぁ???? 

少なくとも今日のお客さん達(平日なのにけっこう席は埋まってた)
は「くすくす」・・・ぐらいだったけれど。

夫は何の情報も見ずに行ったから、かなり楽しめたと言っていた。

なので、人の感性によるのかな。

私はそもそも、劇団っぽいお笑いが苦手なので・・・
うまく説明できないけど、お芝居好きな人が笑う内容では笑えない
というか。なので、ほぼ全く笑えなかった・・・汗

まぁそういう人もいるってことで。

おサボりしちゃった夫が楽しんでくれてよかった。
明日はちゃんと出勤してほしいので、お天気、荒れませんように。

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ジュラシックワールド 炎の王国 [映画]


先週土曜日、7月21日。
この猛暑でどこも出歩く気になれず、夫と映画鑑賞。
私は最近、「万引き家族」を単独で観に行ったのだけど、夫婦で
行くのはかな~り久しぶり。なかなか観たい映画が一致しないので。

ジュラシックシリーズは前作も夫と4Dで観たし、学生時代にも観たので
なんだかんだ観ている・・・そんなに好きってわけではないのだけど
単純なストーリーってわかってるから、こう暑くて物を深く考えたく
ない時なんかはちょうどよい映画だと思う。

今回は新宿TOHOシネマのIMAX 3Dにて。
夏休みなのでお子様がいっぱいかな?と思ったけど、字幕版だったせいか
大人が多かった。


感想。


期待通りでもあり、それ以上でもそれ以下でもなく。思った通りの展開と
ハラハラ感。恐竜に襲われる!危ない!というシーンはしつこいぐらいあり、
途中で「アメリカの観客はここまでしつこくやらないと楽しめないのかしら」
と苦笑い。わかりやすく悪人は恐竜に食べられちゃう、とかも実に
アメリカ映画っぽい。笑。

意外だったのは感傷的なシーンも多かったことかな。火山の噴火する島に
恐竜を置いて逃げるシーンや、ブルーという愛称の恐竜が人間を助ける
ところとか、オークションに売られるために捕らえられた恐竜たちの
切ない姿とか。

現実の世界の動物愛護に関する考え方にも通じるところもあって、そこは
メッセージとしてはよいことだと思った。いま日本でもペットの飼育放棄
とか、もともと食用で輸入した外来生物の問題とか(これも人間のエゴに
動物が振り回されただけ)、動物に対して深く考えるべき問題も多いし。
ハリウッドがこういうメッセージを打ち出す映画を作るのはいいことだと思う。

ブルーに関しては、特に夫と私の印象に残ったというか、夫も私も
うちのわんこのことを考えながら観てたということが判明し。
なんか妙に感情移入しながら観てしまったみたい。
家帰ってから、わんこに「ブルー!」と呼びかけながらハグハグして
しまったわ。わんこは自分と違う名前呼ばれてまったく無反応だった
けど。笑。

細かい事いえばいろいろ突っ込みどころ満載なのだけど、これって
そういう映画じゃないもんね。純粋に楽しむための演出なんだもん。
完全フィクション、娯楽映画だもん。という気構えさえあれば全然
楽しめると思う。

IMAXは今回、超久しぶりだったのだけど、映画館の仕様によるのかな?
全然、大きなスクリーンで観てるって感じがしなかったのだけど?
IMAX以外のスクリーンと見比べれば違うのか?

総じて、夏のひとときをやり過ごす映画としてはよかったと思う!
動物を人間のエゴで作ったり捨てたり、無責任な行動は慎むべし。
これが一番感じたこと。たぶん次作も観るなぁ。笑。

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万引き家族 [映画]


運よく休めた今日は映画のレディースデー。
ってことで、今話題の「万引き家族」を新宿で観た。

夫はもともとこういう話はあまり好きじゃないってことで、おひとりさま
で鑑賞することに決めていた。

で、感想。ここからはネタバレ含む。



うーん、時間は感じないほどしっかり見入ったし、たるいところも
なかったんだけど、終わった後の感想は、これまでの是枝監督の作品と
比べるとわたし的にはそんなに心に刺さらなかった。

大きな賞を取って、期待値が上がりすぎた映画にありがちな感想では
あるのだけど。フランス受けしそうというか、パルムを意識して
作られた映画なのかなってちょっと思ってしまった。

感情移入できなかったのは、たとえば「誰も知らない」とか「そして
父になる」のように実話をモチーフにしたドキュメンタリータッチの
映画が好きなのだけど、今回は現実感が足りなかったというか・・・

たとえば万引きにしろ、今の日本では専門の警備員がいたり防犯カメラ
でもチェックしたりとスーパーもかなり気を付けているし、そういう
ところで何度も盗みをするというのは、昭和時代ならまだしも、現在
ではないかなと思ったし、車上荒らしにしてもそうだなぁ。
防犯カメラあるしね、駐車場。あと、うちの車もそうだけど、窓なんか
割られたらけたたましくアラームが鳴ってしまうし・・・もっとあっさり
警察に捕まると思う・・・と、何か妙に現実的なことを考えてしまった私。
昭和設定だったらまだよかったかなぁ。
ちょっとプロット的に完全ノンフィクションだなと感じてしまった。

そして何より、メッセージがよくわからなかった。これが一番、
消化不良に感じた点。

結局、嘘でも秘密を分け合った血のつながってない家族のほうが絆
が強いと言いたいのか、なんだかんだいっても血のつながった本当の
家族じゃないとだめなんだ、というオチなのか、あるいはそれは
見る人が決めてほしいということなのか・・・よくわからなかった。

人が人をだましあい、結局はお金だけでつながった嘘の家族の関係性
はもろい・・・そんな解釈でいいんだろうか?

樹木希林さんはさすがだなぁと思う。ほんとにすごい。別格。
そしてチョイ役だけど、池松壮亮さん、いいねー。
短い出番なのに印象に残った。松岡茉優さんと抱き合うあのシーン
が私には一番切なく、彼の背後にあるストーリーを感じたなぁ。
そこをもうちょっと、できれば見せてほしかった。

安藤サクラさんもうまかったけど、なぜか感情移入できず。
リリーさんはいつも通りで・・・若干見飽きた感じ。
子供は少年がよかったなぁ。子役時代の柳楽くんを思い出した。
目がキラキラで浅黒くて・・・きれいな子だなぁと思った。

しかし、結局、子供たちはどんなにひどいことをされても本当の
親がいいのかなぁ。昨今の虐待死のニュースを見るたびに考える
ことでもあるけど、とても切ない。
私自身、子供はいないので、里親になることも一瞬考えたことある
けど、たぶん、子供たちは本当の親がいない寂しさを埋めることは
できないんだろうなぁ、って思ったので、それはしてない。
この映画でもちらっとそんな感じのシーンがあった。

うーん、ちょっと今回はあまり感動もなかったのだけど、役者さん達
がうまいので、それだけはさすがだなと思った。
でもカンヌ受けしたのは理解できます。監督、おめでとうございます。


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僕のワンダフルライフ [映画]


先週3日火曜、特にやることもなかったので、映画を観にいった。
新宿TOHOシネマにて。「僕のワンダフルライフ」。

犬映画。犬を飼ってからはこういった類の映画や動画や番組や
あらゆるものに断然、関心が向くようになった。
愛犬は今では我が家では欠かせないファミリーメンバーだから。

原題は「A Dog's Purpose」だったかな。直訳すると「ある犬の
生きる目的」とでもいうのだろうか。

ある犬が何度も生まれ変わって、時には素晴らしい一生を送り、
時には寂しい飼い主のよきパートナーとなって一緒に働き、
また時には庭につながられたまま虐待され、挙句の果てに捨て
られる・・・

最後には自分に良くしてくれたパートナーの元へ戻ってハッピー
エンドなんだけど、犬の一生を様々な飼い主の元で見せられると
本当にそれは飼う人によってまるで違うものになるんだという
ことを改めて思い知る。

人間だったら自分で自分の人生を変えていくこともできる。
でも犬はできないのだ。たまたま飼ってもらった人のところで
世話をしてもらうしかないのだから。

物語は犬の語りで進むのだけど、このわんちゃんの語りが淡々
として感情を抑えてあるところがかえってよかった。
犬としての運命を全面的に受け入れている感じが出ていて、僕ら
を幸せにするのもしないのも結局は人間次第なんだよ、と
言われている気がした。

実際にはありえないことだろうけど、犬が死んでも何度も生まれ
変わってこの世にまた別の犬になって戻ってくるというプロットは
素敵だと思った。
我が家の愛犬がいずれこの世を去っても、また他の犬になって私達
のもとに戻ってきてくれたら嬉しい。

自宅に帰ってから愛犬を抱きしめて、「何度でも戻ってきてね。
ママのところに戻ってくるんだよ。」と言い聞かせた。笑。

リアリティもないし、コメディでもないけど、ペットをより大事
にしようという気持ちを抱かせる心地よい映画ではあった。
愛犬家なら共感できるだろう。

でもやっぱり、ハチ公とか、世の中に存在するtrue storyのほうが
感動するけどね。感動を求めて観ると、少々物足りない内容かも。

さてさて、今日で私の連休も終わり。
明日はお仕事。契約更新の話があるし(悩んでいる)、とっても
憂鬱。今日はいまローズウッドとマンダリングリーンという
珍しいブレンドの香りを焚いている。リラックス+柑橘系の
さわやかさ。
寝室のアロマポットにはラベンダーとカモミールの超リラックス
ブレンドをスタンバイ。しっかり寝て、明日に備えよう。



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